2007年05月                             

D-BOYS(2007.05.27)

今は「D-BOYS」という渡辺エンターテイメントの若手イケメン俳優集団の舞台を作っている。
一応グループ名を名乗っているが、メンバーが揃って舞台をやるのは初めてらしい。

芝居のタイトルは『完売御礼』。

題名の由来は、チケットが一般発売を前に完売してしまったから。
どうやらファンクラブの先行予約を受け付けた瞬間に売切れてしまったらしい。

たぶん関係者もこんなに売れるとは思っていなかったんだと思う。
分かっていたら、ステージ数をもっと増やしていただろうに。

ま、なんにしても、普段観客動員に苦労している俺らにとっては、なんだかちょっと面白くない話。


だからというわけではないのだが、毎日、この若い役者達を厳しくしごいている。
最近はどうやらハードな(いろいろな意味で)演出家ということが浸透しているようで、本人達も覚悟をしていたようだ。
かなり理不尽な要求にも涙を見せずに喰らいついてきている。


写真は理不尽な稽古、その1。

みんなで大道具作りの苦労を知ろう会。



感謝(2007.05.16)

竜司の見舞いに行ってきた。
元気だった。
手術跡の写真を自慢げに見せられた。



大変遅くなりましたが、ミュージカル『エア・ギア』にご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

千秋楽はあのような舞台にもかかわらず、最後まで客席から熱い声援を贈ってくださって、本当に、ほんとうにありがとうございました。
みなさんのお蔭で、二度と作るこの出来ない凄い舞台になりました。
カーテンコールでの、鳴り止まない拍手とスタンディングオベーションは一生忘れません。

また劇場でお会いできるよう、スタッフ、キャスト一同、頑張ってまいります。
これからも応援よろしくお願いします。



上山竜司(2007.05.13)


上山竜司からメールが来た。

手術の成功は関係者から聞いていたのだが、まだ面会が許されていないので、術後の様子が分からずにヤキモキしていた。

あれだけの大手術だったのだ。
本当はかなり痛みもあるだろうし、何より精神的にもダメージを負っているだろうに、あいつはこの俺のことを気遣ってくれたのだろう。送られてきたメールは、とても明るく前向きな言葉で溢れていた。


千秋楽前日の舞台、彼は演技中に腕の骨を折る大怪我をした。
前回の日記に載せた写真、まさしくあのワザを決めた直後に着地に失敗、転倒したのだ。
それ以降、彼の左腕はだらりと垂れ下がったままだった。

彼の怪我がただ事でないことはすぐに分かった。
けれど、幕を下ろすつもりは微塵もなかった。
もちろん竜司本人も当たり前のように片腕だけで演技を続けた。


終演後、直ちに駆け込んだ病院での診断は俺たちの想像以上に悪い結果だった。
すぐに入院手術が必要な状態だった。

当然、翌日の千秋楽は中止にせざるを得ないと思った。

だけど、何が何でもやると、あいつは言い張った。
俺も本番中に骨折してしまった経験があるから、あいつの気持ちはよく分かる。
でも、ここで無理をさせるわけにはいかない。
千秋楽を楽しみにされていたお客様には申し訳ないが、公演中止にするしかないだろうと、思っていた。


けれど、当日、あいつは舞台に立った。
あいつの執念に根負けしたのだろうか?
詳しいことは分からないが、担当医から一時外出の許可が出た。
そして極力動かずに、立ったまま、座ったままなら、舞台に出演してもよいという許可ももらった。

急遽、そのために演出を変えることになった。
早くから出演者が劇場に集合して、全ての場面を作り変えた。
あの時のみんなの集中力は凄かった。
本当に俺たちは良いカンパニーになった。


ごめんなさい。続きは後日。


エアー(2007.05.05)


この写真を見てほしい。
本番前のスケーティング練習風景である。

右端で鞠のように飛び上がっている男はプロスケーターではない。
出演者の上山竜司だ。
彼だけでなく、『エア・ギア』の出演者はみんな、この半年間、スケーティング技術を高めるために厳しい訓練を積んできた。

俺たちの本気が伝わってくる写真でしょ。


この企画を立ち上げたときには、まさかこんなことまで出来るようになるとは、正直思っていなかった。

奴らの頑張りを褒めてやりたい。


ミュージカル『エア・ギア』初日(2007.05.04)


幕開きの大歓声に思わず涙ぐんでしまった。


主役の鎌苅健太が病に倒れた時には目の前が真っ暗になった。
イッキは彼しかあり得ない。
僕らもそう思っていたし、間違いなくお客さんもそう思っていただろう。

でも、絶対に公演中止にはしたくなかった。
役者もスタッフも、全ての関係者が、この危機を乗り越えようと一丸になった。

前回、敵役のボスを演じた上山竜司が代役することになった。
竜司の役は同じチームの米原幸佑が演じ、彼の役に新しいメンバーを入れた。

公演直前での、これだけの配役転換は、言うまでもなく、とても大変なことだった。
ダンスも歌も、スケーティングも、もちろん演技も、全て一から作り直していく。
途方もない作業だった。
でも不思議と辛くはなかった。
役者がみんな、前を向いていたから。

結果、何とか間に合わせました、なんてレベルじゃなく、本当に新しい『エア・ギア』が生まれたと胸を張っていえる芝居になった。

ただ、この新しい『エア・ギア』、鎌苅のいない『エア・ギア』が観に来てくれたお客さんに受け入れられるのか、それが心配だった。

だから、チーム子烏丸が登場したときの、暖かくて情熱的な大歓声を聞いたときには身体が震えた。


もっと書きたいことが沢山あるんだけど、もう劇場に行かねばならない。

毎日朝9時に劇場入りなんだぜ。
偉いよみんな。




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