tatsuya(2006.01.30)
今週からいよいよ『tatsuya』の稽古が始まった。 この『tatsuya』という芝居は、15年ほど前に鐘下辰男さんが書いた作品で、これまでも様々なカンパニーで上演されている。 60年代の終わり頃に実際にあった、19歳の少年による連続射殺事件を題材にした作品だ。 暴力と貧困、セックスとドラッグ。 はじめてこの戯曲を読んだときには、本当にやるせない気持ちになった。 過剰で饒舌で混沌としている。鐘下辰男の若いパワーが縦横無尽に漲っている芝居だ。
鐘下辰男氏はかなり若い頃から知っている。 ほとんど交流らしきものはなかったが、同年代のこの演劇人を僕は一方的に意識していた。
実は彼のガジラでの作品を、今まで1本しか観てない。 もう十数年も前のことだ。 彼の芝居は笑いや娯楽性を重視する当時の小劇場の中にあって、異彩を放っていた。 特攻隊を題材にした過激な芝居だったのだが、かなりしびれた。素直に格好いいと思った。
そしてそれ以来彼の芝居を観なくなった。 ひと言で表すなら多分、嫉妬、だと思う。 小僧の時分のオレにとって、「好き」を「大嫌い」に置き換えることは容易いことだった。
今回プロデューサーから、やりたい作品は何かと問われて、すぐに鐘下辰男と答えた。 あの頃からずっと体のどこかに刺さったままの小骨の正体と、そろそろきちんと向き合わなければならない時期だと思ったんだ。
写真は5月の扉座公演のチラシのための写真撮影風景。 岡森君と麻理。
一週間(2006.01.23)
ちくしょう!2時間もかけてこの1週間の出来事を書いたのに、消えてしまっただ。
だから、宿題はためちゃダメなんだよ。毎日コツコツやんなきゃ! すいません。もう一度詳しく書く気力がないので、かいつまんで書きます。ご容赦くだせえ。
1月16日(月) 午前中、世田谷警察へ免許の書き換えに行く。おいらはゴールドカードなのさ。この何年、ほとんどクルマ乗ってないけどね。 昔はバイトでトラックを乗り回していたのに、今じゃきっと運転技術も落ちているんだろうなあ。 クルマ欲しいぜ。 おいらの高校時代からのお友達、Y君(著名演出家)なんか、最近2台目のBMWを購入しやがったぜ。 おいらの愛車はいまだにチャリだぜ。
夕方は事務所で『ユタカの月』のチラシ打ち合わせ。 今までにないクールでキッチュなデザインを目指すことにした。(←どんなデザインだ!?)
1月17日(火)
なんと「浅草花やしき」を広井王子さんと二人で貸切! 実は『サクラ大戦新春公演』のDVD特典映像のために二人で対談をしたのだ。 「花やしき」ならではの、レトロなアトラクション乗り放題で、ご機嫌なお仕事でした。 夜はその足で広井さんの会社「レッドエンターテインメント」へ。 3月にやる「サクラ大戦・紐育星組」のレビューショウ打ち合わせ。 帝都花組のあとはニューヨークなのだ。 いままでの『サクラ大戦歌謡ショウ』のように、お客さんにずっと先まで可愛がってもらえるプロジェクトになるように、第1回公演は頑張らねば、だね。
1月18日
この日は2月の公演『tatsuya』の舞台美術を打ち合わせ。 金井大道具にて。 今回もデザインは金井勇一郎氏。なっちのミュージカル以来ずっとコンビを組んでいる。 今度の美術デザインも、僕の伝えたイメージを見事に具現しつつ、思いもよらないアプローチで攻めて来た。 しかも、早々と模型まで作って待ち構えていた。 その模型をいじりながら、あれやこれやプランを練る。 どんどんイメージが膨らんで、至福のひとときだった。
1月19日(木)
『tatsuya』のプロデューサー・松田氏と諸々打ち合わせ。
1月20日(金)
新宿と渋谷であれやこれやお買い物。 主に資料にしたい本と舞台で使いたい音楽を探した。 ついでにサングラスも購入。 フィンガーファイブのあきらのような、馬鹿でかいメガネ。 またオトナゲないと言われるんだろうな…。
1月21日(土)
雪の中、水天宮の日本橋劇場に、嘉島典俊くんの座長公演を観に行った。 相変わらずの芸達者。 しかも大衆演劇とは思えない、品の良い芸! 益々彼のファンになった。
そんな1週間でした。 また来週〜。
(ひと気のない遊園地はとても寂しそう……)
この一週間の出来事(2006.01.14)
1月8日(日) 『サクラ大戦新春歌謡ショウ』千秋楽
1997年から始まった『サクラ大戦歌謡ショウ』。今年で10周年を迎えた。 かねてからの広井プロデューサーの宣言どおり、本年夏の歌謡ショウをもってこのカンパニーは解散する。 だから毎年お正月に青山劇場で開催されていたこのショウもこれで見納めだ。
僕が初めて『サクラ大戦』のショーを観たのはたしか6年前。第4回公演だったと思う。 正直、芝居の出来としてはかなりぬるかった。 だけど、出演者のショーマンシップはすさまじかった。 とにかくお客さんを楽しませるんだという志しだけは、ビンビン伝わってくる舞台だった。 客席の熱気も凄かった。
舞台を観終わって、このカンパニーに良い演出家がついたら、きっともっと面白いショーになるだろうになあ、と思っていたのだが、まさかその3年後に自分が演出をやらせてもらうとは! 人生とは不思議なものです。 僕がその良い演出家だったのかどうかは分かりませんが…。
それと、この公演を観て出演者のダンスや歌のスキルに驚いた。 で、我が劇団の役者を振り返ったとき、彼女達と同等に踊れて歌える者が皆無なのに愕然とした。 恥ずかしかった。 舞台を生業にしている俺達が、声優さんたちに負けていいものだろうか。 それで座長と相談して、それ以来、ダンスと声楽のレッスンを強制的にやることにした。 だから、『サクラ大戦』は扉座のあり方にもかなり大きな影響を及ぼしたのである。
1月9日(月)
稽古中に鈍った身体を叩き起こそうと、久々にジムへ行って汗を流す。
体重計に乗ってショックで卒倒しそうになる。 少し太ったかなあと思っていたのだが、少しどころではなかった。 体重計の指し示した数字は、いまだかつて見たことのない領域に踏み込んでいた。 やばい。やばい。やばい。 ここであきらめたら中年オヤジにどっぷりはまってしまうぞ。 立て茅野!走れ茅野!
トレーニング後にサウナに入ったら、なんとあの憧れの大リーグ投手が! 年末からマシーンで鍛えている姿をお見かけしていたが、まさか素っ裸でサウナをご一緒できるとは。 なんかちょっと嬉しい出来事でした。 だけど、いくらシーズンオフとはいえ、移籍先が決まっていないとはいえ、Nさん、その太り方はやばいよ。 頑張ってくれよ、オレも頑張るからさあ。
1月10日(火)
昨日のジムで張り切りすぎて、ダウン。 一日家でゴロゴロ。 本当に情けない。
1月11日(水)
妹が助手をしている阿佐ヶ谷の歯医者に行く。 十数年前に治療した歯がまた痛み出したのだ。 身内が働いている姿を見るというのはなんだか妙なものですな。 でも他の患者さんへの応対がかなり感じが良くて、兄としてはちょっと嬉しかったりしたのだな。 なかなかこんなチャンスはないので、先生にお願いして治療中の写真を撮らせてもらった。
1月12日(木)
事務所にて5月公演の打ち合わせ。 まだまだずっと先だと思っていた公演だけど、気がつきゃもうすぐそこだ。 蓬莱君の台本が上がるのが楽しみだなあ。
夜は座長に中華をご馳走になりながら、今後の課題や将来の展望についての話し合い。 座長のちょっとした野望を聞いたりして、なかなか楽しかった。
1月13日(金)
2月に演出する芝居の資料探しのため、新宿紀伊國屋書店へ。 ランザンという喫茶店の前でばったり、もぼ鈴木君に会う。 お互いちょうど話したいことがあったので、軽く立ち話をする。 帰りにちょこっとだけと自分に言い聞かせて、パチスロアラジンで遊ぶ。 ちょこっととは言い難い負けを被る。 ほんとパチスロ弱い、オレ。
1月14日(土)
久々の雨。 3月下旬なみの暖かさになるなんていってたのに、全然寒いじゃないか。 昼間は資料を読みふけって、夜はジムへ。 やはり記録更新(体重) 今日は絶対ビール飲まない。
総見(2006.01.06)
昨日は青山劇場に劇団員や研究生が沢山観に来てくれた。その数、30名あまり。 やはり仲間に観に来てもらうのは嬉しいものです。
終演後、チャーリー田中君と利典君が、ワケあって舞台裏で大道具を物色。 実は予算の少ない「ラブ×3」のために、『サクラ大戦』で使っている舞台装置の一部を頂戴しようという魂胆なのだ。 『サクラ大戦』に限らず、大抵の舞台の大道具は、近い時期に再演が決まっていないかぎりほとんど廃棄処分となる。 保管するほうがお金がかかるのだ。
だからチャーリーに、使えそうな物は是非頂いてしまおうぜ、と打ち合わせていたのだ。 もちろん関係各位の了解は得ておりますです。
舞台が跳ねた後の飲み会には、岡森君とチャーリー、そして山口景子が来てくれた。 うちの若手女優は、総じてオヤジ付き合いが悪くて、まったくけしからんのだが、山口君は昨日飲みに来てくれたことで、少しポイントが上がったぞ、うん。
(2006.01.05)
まるでリサイクルショップの見積もり屋のような二人。
謹賀新年(2006.01.02)
あけましておめでとうございます。 今年も広井王子氏と温泉で年を越しました。 新潟の六日町は想像以上の大雪でした。 地元の人たちにとってもこんなに雪の多い年は初めてらしく、除雪が全く間に合っていませんでした。 泊まったのは広い庭が有名な旅館だったのですが、建物自体が雪に埋まっていて、景色どころか、昼でも部屋の中が真っ暗という状態でした。 年末ギリギリまで青山劇場で稽古をしていたので、たった一日だったけど、のんびり温泉に浸かって英気を養うことができました。 4日からは『サクラ大戦』の新春公演が始まります。 今年はたぶん7本くらい演出します。 毎月、稽古か本番を迎えていることになりそうです。 なんと幸せなことでしょう。 将来につながる良い年にしたいです。 みなさんにとっても良い一年でありますように。 今年もよろしくお願いします。
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