長い日。(2005.10.31)
昨日は扉座の稽古場にてイベントのリハーサルをやった。 主にインディアンダンスの振り付け。
今回の仕事は、東京アパッチというチームの開幕セレモニーなので、チーム名に因んで、ネイティブインディアンをイメージしたショウを作ろうと思っている。
昨日は初めてお会いするダンサーが10人ほどやってきた。 オレにとってあまり馴染みのない、ヒップホップ系のダンサーばかりだ。 普段うちの研究生が占拠している狭い稽古場に、いきなり異文化が押し寄せてきた感じで面白かった。
今回の仕事でオレにとっての一番の収穫は、こういうアーティストやパフォーマーとの出会い。 このダンサーたち以外にも、チアリーディングやアクロバットチームや和太鼓集団やMC(!)やDJ(!)。 普通に芝居をやっているだけでは、なかなか知り合うことのできない人たちとモノ作りができる。 とても楽しくて、贅沢なことなのだ。
ただ、前にも書いたが、みなさんそれぞれ他にも沢山仕事を抱えているプロなので、そう何度も集まってもらえない。 というより、今回のような仕事ではそれが普通なのだ。
もちろん、高い技術を持った人たちなので、何度もリハーサルを重ねなくても、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる。 昨日の振付家とダンサーたちもそうだった。 3時間ほどのリハーサルで、約3分のダンスがほぼ出来上がった。 こちらのリクエストにも柔軟に対応してくれる。 やはりスキルをもっている人たちはすごい。
だからこそもっと凄いものにしたい。 この限られた時間の中でどれほどのことができるのか、おいらの力が試されるところだな。
それにしてもこのダンサーたちと絡む、シャーマン役の扉座若手や扉座研究所卒業生の諸君が心配。 彼らは、少年の成長物語という今回のテーマにとって、とても重要な役柄で、不気味な牛の骨のマスクや松明の炎を纏って登場する。 そして彼らも少しは踊るのだ。 プロのダンサーたちとの力の差は歴然。 ならばせめて役者としての存在感で勝負してくれ。 君たちはいくらでも練習する時間があるのだから、頑張って良い踊りを見せてくれ。頼む。
扉座でのリハーサルを終えてから、同じく「すみだパークスタジオ」内でやっている『アトム』の稽古を観に行った。 自分が関わっていない芝居の稽古場に行くというのは、なんだか人んちの仕事場を覗いているようで、妙に気恥ずかしくて居心地が悪い。 横内さんの演出している姿を後ろから眺めているという状況は、今まであまりなかったことなので、なんだか不思議な景色だ。 伴や六角の稽古している姿があまりにも久しぶりで、とても新鮮だった。
初めての立ち稽古だったらしく、キリのいいところまで芝居の段取りをつけて、少し進んだら戻すということを何度も何度もしながら、芝居を作り上げていた。 出番のない役者は自分の席でずっとそれを見ていた。 相変わらず経済効率なんてものと無縁の現場だった。
稽古終了後、六角と「久しぶりにやるか」ということになって、座長と有馬を誘い、雀荘へ。 オレ自身麻雀なんて久方ぶりであったが、このメンバーで顔を揃えたのなんかいつ以来だろう。 仲尾あづさの結婚式以来だねって、誰かが言っていた。
『電車男』以来、公私ともに破竹の勢いの六角には敵わない。 俺達三人はまるでいい所なく、メガネ男にコテンパンにのされた。 鬼神の如き強さだった。 よく、芸能人はヒキが強いなんて事を耳にするが、この日の六角を見ていると本当にそういうことがあるんだということを思い知らされる。 余談だが、六角の服が少しオシャレになっていた。
みんなは明日もあるので半チャン4回ほどで終了。 12時には電車に乗り込む。 恵比寿に戻ったオレはどうにも遊び足りなくて、馴染みのダーツバーへ。 久しぶりに朝まで投げまくった。
とても長くて楽しい一日だった。
シャーマンが被る予定だった本物の水牛の骨と不機嫌そうな赤星明光君。 あまりにも臭くて重くて脆くて却下になった。 ん万円もした。だれか欲しい人買い取ってくれませんか? お安くします。お部屋のインテリアに最高です。
うずうず(2005.10.26)
扉座はいよいよ新作の稽古に取り掛かった様子。 久々にほとんど関わっていないお芝居。 まだ台本も読んでいない。どんな芝居なんだろう。 稽古場はどんななんだろう。 ひとりイベント部門に出向している俺としては、様子が気になる。 いいな、芝居やりたいなあ。
3日続けて芝居を観た。 自転キンSTOREの『ブラウニング・バージョン』 宝塚宙組の『炎にくちづけを』 劇団岸野組『それはヒミツなの!』
『ブラウニング・バージョン』はテレンス・ラティガンというイギリスではとても有名な作家の作品。 恥ずかしながら僕はこの作家知らなかったです。 演出の鈴木裕美さんは10年も前からこの作品をやりたいと思っていたらしい。
良質なお芝居だった。ホンが良かった。 演出も控えめでいながら、登場人物に対する愛情に満ちていた。 堅物で融通の利かない教師を演じた浅野和之さんがとても良かった。 久々お勧めです。 30日まで俳優座劇場。
今回の芝居は鈴木さんが自ら企画した『ラティガンまつり』の中の一本で、先月すでに『ウィンズロウ・ボーイ』という作品を坂手洋二さんの演出で上演した。 これを見逃したのが悔やまれる。 12月はマキノノゾミさんが他の作品を演出するらしい。 これには山田まりや君も出演予定。 楽しみだ。
宝塚はたま〜に観に行くのです。 お芝居は相変わらず突っ込みどころ満載で、いけないと思いつつもシリアスなところで笑ってしまう。 違った意味で観ていて楽しい。 第2部のショウが僕は大好きで、特に大階段のグランドフィナーレだけでも観に行った甲斐があると思っている。
今回のショウ『ネオ・ヴォヤージュ』は、タップで構成されているダンスが沢山あって面白かった。 ロケットダンスもヒールタップで踊っていて、これはなかなか楽しかったです。 ただマイクが舞台前面にしかないため、意外に大人数のタップの迫力が伝わらなかった。 タップの音をPAするのは難しいんだということがよく分かった。 これは参考になった。
そして、『それはヒミツです!』 これはサクラ大戦の横山智佐さんが出演しているので観に行った。 相変わらずダンサー顔負けの踊りを披露していた。 本当に芸達者です彼女は。
さらに最近はとある事情があって、いろんな作家の戯曲を読み漁っている。 古いのから近頃のものまで。 こんなこと言うのは恥ずかしいけど、いまだに戯曲を読むのが苦手だ。 根気が続かない。休み休みじゃないと読めない。 中には引きずりこまれるように、あっという間に読破してしまう本もある。 でも、意味が分かりづらくて何度も前に戻って読まなければいけない本が沢山ある。 前者と後者、舞台にしたらどちらが面白いかは別の問題だ。
とにかくなんだか芝居をやりたくてうずうずしている近頃の俺なのであった。
アトリエ公演(2005.10.22)
昨夜は友人の写真集出版記念パーティーに出席。 盛況で華やかな会だった。ロス疑惑の人もいてびっくり。
昨日と今日の昼間は稽古場で研究生のアトリエ公演を観た。 これは有馬が自分の担当する授業で作り上げた芝居を、折角だからお客さんをお呼びして観てもらおうという企画。 稽古場はかなり狭いので、お客さんを呼ぶといってもごくごく身内だけのようで、劇団員でさえ知らされていない人が沢山いるようだ。 教務主任であるこの私でさえ声を掛けてもらえなかった。 たまたま稽古場の黒板に書いてあったメモ書きで知ったほどである。 それほどプレミアムな公演だ。 劇団員で来ていたのは、利典とたかシと田中と高木だけだった。
予想以上によくやっていた。 もちろんどうしようもなく下手っぴいだけど、ぬるくはなかった。しっかりした緊張感があった。 これは有馬の指導の賜物だろう。
こういうアトリエ公演をぜひ頻繁にやるべきだということを再確認した。 研究生だけでなく劇団の若手公演もやるべきだなあ。 絶対にやろ。
イベント部(2005.10.20)
もろもろの打ち合わせや調整が一段落して、今日やっと殺陣の稽古を始める。あ、これbjリーグの開幕イベントの話ね。
先日は和太鼓の東京打撃団さんの稽古場にお邪魔して、大まかな段取りをつけてきた。 やっぱり生の太鼓というのはいい。 音だけでなく、空気を震わす衝撃が直接からだに響いてきて、ものすごく楽しい気持ちになる。
今回のパフォーマンスは、全編通して和太鼓のビートの中、踊ったり、戦ったりするので、太鼓の役割がとても大切なのだ。 だけどぼくら劇団の公演と違って、太鼓を叩くのも、踊るのも、戦うのも、アクロバットをするのも、空中パフォーマンスをするのも、みんな別々のグループなので、全員揃って稽古するということがほとんどできない。
したがって、演出である僕がそれぞれの稽古場を回って、自分の頭の中でパーツを組み合わせ、完成形をイメージするしかない。
もちろん予算が潤沢にあれば、大きな場所を借りて、皆さんのスケジュールをしっかり押さえて、全員揃ったリハーサルを何度も重ねることができるのだろうが、無いものねだりをしてもしょうがない。
限られた条件の中で、知恵を出し合って、良質なパフォーマンスを作る。 それが扉座イベント部の仕事なのだ。
机の前で(打ち合わせなど)作っているときは先が見えずにとても不安だけど、こうして目の前に動かすべき人間がいれば、もうこっちのものだ。
昨日は金井勇一郎氏から、舞台装置のデザインがあがってきて、俄然力が出てきた。 彼はこちらが提示したアイデアを何倍にも膨らませて返してくる。 力強いパートナーだ。
それにしてもbjリーグ。開幕を目前にしても全然盛り上がってこないね。 全くメディアでも取り上げられないし。
僕らが担当する東京アパッチの開幕試合は、11月5日。有明コロシアムです。 興味のある方はぜひ観に来てください。
秋晴れ(2005.10.13)
久々にすっきり晴れて、たまっていた洗濯物が片付いた、気持ちの良い一日であった。
最近はもっぱらbjリーグの準備に追われている。 なんだか、ほとんど毎日打ち合わせをしている。 そのくせちっとも前に進まない。 イベントは芝居と違って、踏まなければならない手続きが多い。 スタッフやパフォーマーも初めてお仕事する人が多いので、意思疎通も大変だ。 こういう状況を楽しめる図太さが欲しい。
またまたジャイアンツの話になって恐縮ですが、元木大介が引退してしまったことにショックを受けている最近の俺。 「巨人のユニホームでいられないなら辞めようと決めていた」 ダイエーの1位指名を拒否して、一浪してまで巨人入りを熱望した元木らしい言葉だ。 だけど、まだ33歳。違うチームでもいいからもう少しプレイする姿を見ていたかった。
ロッテ勝ったね、初戦。 なんで、こんな強いチームになったかね。 バレンタインが来てから、強いだけじゃなくて、なんだか洗練されたカッコいいチームになったよなあ。 羨ましいなあ。 もぼ鈴木(←熱烈なロッテファン)が羨ましい。 シーズン中もポストシーズンも充実していて、さぞかし楽しい毎日だろうよ…。
真夏日(2005.10.02)
ついに清原が自由契約になった。 引退せずに移籍先を探すらしい。 楽天は野村が否定しているので、オリックスか古巣・西武か。 来期は絶対に見返してくれ、清原。
ヤンキースが今年も地区優勝を決めた。 最後の20連戦の追い上げは本当に凄かった。 松井も大事な試合で23号ホームラン。 今年は2番が多くて、なんだか中距離ヒッターになってしまった観のある松井だけど、来年は40本打ってくれ。
知人に薦められて、リリー・フランキーの『東京タワー』を読んだ。 泣いた。たぶん、本を読んでこんなに泣いたのは初めてだ。 リリー・フランキーについては、アイドルおたくのC調なコラムニストという認識で、あまり良い印象を持っていなかったんだけど、こんな本を書くとは思わなかった。 自分の少年時代、そして年老いた母親に思いを馳せた。
で、直接内容に関係ないのだが、この本の中で、松井と清原が二日続けてサヨナラホームランを打ったというエピソードが語られる。 それを読んで、ああそんな年もあったなあ、と思い出した。
2001年のシーズン。 松井が初めて首位打者を取り、清原が打点を121も稼いだ年だ。 ヤクルトに逃げ切られて連覇ならず、残念ながら2位に終わった年。 でも最後までワクワクした年。 そして長嶋監督最後の年。
今思えば、あの年を最後に少しづつ巨人軍の試合を見なくなった。 それにしても今年ほど見たくなかったのは初めてだ。 子供の頃から大切なものだったのに、どんどんそうでなくなっていくのは悲しいなあ。
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