2005年01月                             

ラブ(2005.01.23)

 昨日、初めて『ラブ×3』の稽古を観に行った。まず最初に目に入ったのは、吹きさらしの寒い通路で材木と格闘する劇団員の姿だった。岩本と上原と高木が則岡君の助手として、道具をたたいて(舞台装置をつくること)いたのだ。研究生の公演のために、先輩の劇団員がバイトを休んで、毎日裏方の仕事をしている。一度きりの舞台のために、彼らが稽古に専念できるようにとの先輩たちの心遣いだ。最初の5年は犬飼が中心になって働いていた。今はがんちゃんがそれを引き継いで、後輩たちの面倒を見ている。我が一座の誇らしい伝統だ。

 稽古場には舞台装置のミニチュアが飾ってあった。可動式の巨大な4基の階段だ。今年はかなり大掛かりなセットのようだ。舞台監督であり、装置の設計者であり、大道具さんでもある則岡君は気合を入れすぎたあまり、自分で自分の首を絞めている。切り刻んだ山のような材料に埋もれて「疲れた…疲れた…」を連発していた。

 田中君は『ロミオとジュリエット』の稽古をしていた。俺が居たんじゃやりにくかろうと、ドアの隙間から時々覗いていたのだが、随分貫禄が出てきたように思う。以前は演出席に座る姿が、誰が見ても居心地悪そうだったのが、今はどっしり構えている。これなら役者も安心して彼についてくるだろう。
 実は『サクラ大戦』が終わり、さあ『ラブ×3』に取り掛かるぞと思っていた矢先「今年は僕と則岡さんで踏ん張りますので、茅野さんは4月の本公演に専念してください。」と田中君から言われたのだ。ちょっと寂しかった反面、田中君も自分の意思を通すようになったね、かなりやる気だね、と思った。自分で芝居を作ろうとしているとき、色んな声を挟まれるとやりにくいもんな。わかる、わかる。

 そんなわけで、今日は稽古を観に行っても余計な口を挟まないんだぞ、観るだけだからな、観るだけ、と心に決めていたのだ。しかし、扉の隙間から観ていたはずの私は、気付けば田中君の隣に座り、気付けばロミオ役の男子を捕まえ個人稽古をしていた。いかんいかん。

 
 





 



2005年(2005.01.04)

あけましておめでとうございます。
本年も扉座と茅野をよろしくお願いします。


 久々にゆっくり過ごした正月だった。今年は『サクラ大戦』の初日が遅く1月7日なので、三が日はお休みだったのだ。
 大晦日は去年と同じく、広井王子氏と温泉に浸かり年を越した。群馬の上毛高原駅から、さらにタクシーで1時間以上もかかる、山の中の秘湯だった。雪の降りしきる露天風呂は、近くにキツネやたぬきも現れてとても風情があった。
 広井さんは無類の温泉好きで、暇さえあれば温泉に行っている。お蔭でこの私も去年は4回ほどお供させてもらった。その中には老舗旅館の代名詞的な宿もあって、分不相応な経験をさせてもらっている。

 正月は久しぶりに立川の実家に帰った。近所に妹夫婦が家を建てたというので見に行った。なかなか立派な家だった。妹は私より一回り下なので31歳。旦那も同い年。この年で、二人の子供を育てて、家を建てるなんて偉い男だ。最初はなんでこんなちんちくりんな男と妹は結婚するんだと思って、腹立たしかったけれど、やっぱ人間は見てくれだけじゃないね。


 そんなわけで、平和な正月を過ごしていました。今日はいよいよ劇場へ乗り込みます。随分間が開いたので、役者がちょっと心配だなあ。
 
 
 みなさんにとって良い一年でありますように。
 今年こそ「かやのそと」まめに更新できますように。 





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